税務申告では人は笑顔になったり幸せになったりしない

お客様のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)策定支援をしていると、自社のMVVについても「どーなんだろ?」etcと考える時間が自ずと増えます。
下記はそんな中でのメモを人に見せられるようにしたものです。

事業をやっていく上で法律で定められているため決算を組んで税務申告をする必要はありますが、当然、決算を組んで税務申告をするために会社は存在していません。

税理士は申告書の作成を受けることが業務のメインになってくるかとは思いますが、ご依頼をいただいて作成した申告書を見たお客様に「良い決算組んでくれましたね~」と笑顔になっていただいたり、この申告書のおかげで事業が上手いっていますetcとは言われたことがありません(笑)

お客様の従業員さんも同様です。年末調整の書類を配って記入していただいて、年調結果の書類をお渡しした後に笑顔を見せていただいたり、幸せだと言っていただいた経験も残念ながらありません。

やらなければならないから税務申告という仕事はあるけれど、ここに幸福感のような価値を感じていただくことはできていないのではないか?と税理士になってからずっと違和感を感じています。

お客様(経営者)が自らの価値観に沿った仕事を行い従業員やお客様といったステークホルダーを幸せにすることで、経営者も幸せになる。

そのために経営者と一緒になって未来を見て、考え、実践する相談相手として伴走する。これにより、経営者とその従業員さんの幸せや笑顔に貢献する。こここそが弊所が業務をやっている価値なんだと感じていただけるようにこれからも努力します。

<PS>
相続税申告は基本的に遺産分割が纏まって、一連の相続手続きが終わることになるので、税務申告に価値を感じていたいているなと実感することはあります(正確に言うと税務申告そのものではなく、それに至るまでの過程も含めての評価ですが・・・)。業務終了後にいただける感謝のお言葉がとっても嬉しいです^^